たかはしです。
子供たちは何でもやりたがります。
たとえそれがルールの難しそうな将棋であっても。
小4の長男は学校でいつのまにか駒の動かし方を覚えたようですが、小1の次男はなかなか覚えられません。
「この駒こっちに動ける?」
と都度質問しながらの対局に長男も疲れてしまったようです。次男はやりたい気持ちはあるんですけどね。
そこで、駒の名前と動かし方をまとめて教えることにしました。こういうところにもプログラミング 的思考が生きてきます。
具体的な教え方
まず、紙を10枚用意し、それぞれに9マスの四角を描きます。
丸の位置が駒を置くところ、矢印は駒を動かせる方向です。一歩か、ずっとかを矢印の長さで表現します。
この即席カードに、駒を一つ一つ当てはめて覚えます。
王将が一番偉いから駒も大きいし、一歩だけど全方向に動ける。
次に偉いのは金将、ちょっと駒が小さくなる。王との違いは斜め後ろに動けないこと。
こんな要領で一つずつ駒の名前と動きを教えていきます。
漢字か読めないので、金と銀、桂馬と香車と飛車がごっちゃになりますが、漢字の形の特徴を伝えたりしながら反復練習します。
次のステップでは、シャッフルしたカードに対して正しい駒を置けるかをトライさせます。それぞれの駒の名前と移動方法を口で説明してもらいます。
最終ステップでは、カードなし、駒単体を見て名前と移動方法を説明してもらいます。
次男は、駒の名前を覚えるのは苦手ですが動き方はすぐに覚えたようです。ついでに並べ順も覚えました。
ゴールを決め、ステップに分ける。反復練習する
上の流れは幼児教育で見かけるシャッフルカードと要領は同じです。
ゴールは、駒を見ただけで動かし方が瞬時に頭に浮かぶ状態になること。
そのためにこれらのステップが必要です。
- 漢字で書かれた駒が読める
- 駒に対応した動かし方を覚える
- 駒の成りと動かし方を理解する
あとは細切れにして反復学習して覚えることで次第に記憶が定着します。なかなか覚えられない駒の名前は、駒を見ながら(これ大事)10回くらい駒の名前を声に出したり、苦手な駒は何度も間に挟み込むなどして頻度を上げ、忘却曲線が早く安定するような流れにします。これらは勉強でも同じ、物事を身につけるときのセオリーですね。
将棋を楽しめるようになるために
動かし方を覚えたら、次は攻め方を学びます。盤面でクイズ形式で詰将棋をやると定石(じょうせき)パターンが頭に入り、理解が進みます。軌道にのるまでは一手詰めとかを盤面使って教えると良いでしょう。
こんな順序で進めていくと、将棋も打てるようになっていきます。
上手にプライドをくすぐる
あ、大事なことを忘れていました。
好奇心や憧れがあるとモチベーションが持続しやすいです。
将棋の強さは初心者にはなかなか分かりにくいので、まずは見た目を磨いてそれらしく打てるようにしてあげましょう。
パチンと音を立てて駒を動かす、相手の駒を取るときにいちいち重ねない、などカッコ良い将棋が打てるようなTIPSを入れてやると子供は喜んで真似をします。誰でも「通」ぶりたいものですからね。
はじめはお互い下手すぎる将棋で全く成り立たない(攻めないから終わらない)ですが、これから力がついてくることに期待しています。