キッザニア甲子園のロボットプログラミング体験、むしろプログラミングが嫌いになる??

たかはしです。

先日、ららぽーと甲子園に併設されている、キッザニア甲子園に行ってきました。

長男(小4)、次男(小1)、三男(年少)の3名で、NTT docomoスポンサーのロボットプログラミング体験に参加しました。入場後早々に予約を入れたので、さほど待たずに入れました。

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ロボットのSOTAくんがdocomoショップの店頭に立つようになる、という前提の元に、receptionプログラムとconciergeプログラムをそれぞれ作るというものです。

体験人数は6名。それぞれ3名ずつチームを編成し、うちの子たちはreception側を担当したようです。

壁に貼ってあるシナリオ(というかプログラミングブロック)を元に、手元のタブレットでプログラミングしていきます。最終的に、お互いのプログラムを体験する、スルーテストをします。

「今日はどんな御用ですか?1)新規 2)機種変更」

みたいな感じでSOTAくんが話しかけてくるので、対話型でシナリオが分岐して音声で案内をしていきます。

もしかしてあまり人気がないかも?

キッザニアでは、特にフード系の人気が高いです。一方、キッゾ(キッザニア内通貨)を稼げる以外の成果物がないパビリオンはあまり人気がないようです。空き時間に関心の低い子供達が体験しにくる感じです。

第二次人工知能ブームで着目された、シナリオ型のエキスパートシステムをブロックで再現する形です。定型の対話型ならこれで良いのかもしれませんが、日頃CoderDojoなどでScratchで自由度の高いプログラミングをしている長男にとってはかなり物足りなかったようです。

親から見ると、むしろプログラミングを見限ってしまう危険性のあるパビリオンに映りました。

プログラミングというのはもっと自由度が高く、無から有を生み出す魔法の杖であるべきなのですが、ここで「仕事」として定義されているプログラミングが、SIerとしてリアルすぎるため、子供にプログラミングの魅力が伝わりにくくなってしまっているような気がします。

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しかも30分強の時間のうち、後半はスルーテスト。

淡々とシナリオを消化していく工程では、子供達の反応はいまいちでした。イマドキの子は、ロボットと少し会話が成立する程度では喜ばないのですよ。デジタルネイティブ世代ならではですね。

仕事のプログラミングは、仕様を決めてそれを業務システムにコーディングで落とし込む正確さを求められます。しかし、これはプログラミングで実現できることのごく僅かでしかありません。キッザニアは労働体験を楽しむ場なので、これはこれでリアリティがあるのですが、もっと子供達がプログラミングにハマるような面白い仕掛けを用意してもらえたらいいのになと思いました。

一方、自分の周辺を見回した時に、はたしてプログラミング行為そのものを面白いと感じられるような人、環境に自分をおけている人がどれだけいるんでしょう。プログラミングは、仕事にしちゃうとこうなっちゃうんですかね。

すべての子どもたちがプログラミングを楽しいと感じられる仕掛けづくり。考えるだけでもワクワクします!

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