なるべく多くの子供たちにプログラミングの面白さを知ってもらうには?

たかはしです。

なるべく多くの子供たちにプログラミングの面白さを知ってもらうために、私ができることは何か。

このテーマはなかなか深い!毎日のように試行錯誤しています。

プログラミングという行為に興味を持って飛びついてくる子供は結構います。

しかし、猫走りなどのScratchの基礎を学び、参考書籍を元にサンプルプログラムを書いたあたりで次に進めなくなってしまう子供が結構多いのです。

「さあ、基礎は学んだ。あとは自分の好きなプロジェクトを作ってみてね」

実はこの段階が、プログラミングの面白さに触れられるかどうかの一番のハードルなのです。ここをうまく乗り越えられれば、子供自身が作りたいものを作るために”努力を楽しみながら”続ける、「好循環」に入っていきます。

プログラミングで遊びながら論理的思考能力を身につけよう

子供にとって、プログラミングは勉強する対象ではなく遊びの延長であるべきと考えます。

実は、プログラミングそのものができるようになっても大して価値はありません。プログラミングを楽しむことで、プログラミングに必要な論理的思考を体得することにこそ、教育上の価値があるのです。

論理的思考(ロジカルシンキング)そのものに取り組むのは大変ですから、それを図工の延長で学ぶアプローチが子供プログラミング教育と考えています。

まさに

「好きこそものの上手なれ」

をいかに発現させるかが、成功のカギを握ります。

プログラミングを通してトライ&エラーを学ぶ

では、どうすれば子供を「プログラミングが楽しくて仕方ない」好循環に持っていけるのでしょうか。

いろいろな子供たちを見ていて気づいたことがあります。

プログラミングに慣れ親しんだ私たちは、トライ&エラーしながらプログラミングします。つまり、まずは自分のアイディアに基づきプログラムを書いてみて(トライ)、動作させながらプログラムがうまく動いているかを確認してうまくいかないところを軌道修正(エラー)していきます。

好循環に入りプログラミングを楽しめている子供たちも、レベル感やスピード感の差はあれど、同じくトライ&エラーを楽しんでいます。

逆に、そこまで至っていない子供たちは、トライ&エラーの考え方が身についていないのです。

トライ&エラーができない理由。

ひとつは、せっかく「正解」になったプログラムコードを書き換えることに対して恐怖心があるからです。うまく動かなくなってしまうのが怖いので、その一歩が踏み出せないのです。

CoderDojoという場は、プログラミングを身につけたい子供たち(ニンジャ)と、それをサポートしたい大人(メンター)で成り立っています。安心感のある環境でニンジャたちが積極的にトライ&エラーに挑戦するためのセーフティネットを用意するために、メンターが非常に重要な役割をします。

トライ&エラーの土台となるプログラムも重要

トライ&エラーをするために、まずは土台となるプログラムが必要です。白紙にいきなり絵を描くよりも、ある程度下書きしてある塗り絵の方が取り組みやすく、完成度にも納得感が得られることがあります。

物事を効率よく身につけるには、ハードルとなる課題を細分化し、ステップバイステップで進めることが重要です。とくに子供向けでは尚更。

Scratchの参考図書は解説付きのため自学自習には良いのですが、スキがなさすぎてトライ&エラーの土台には向かないことがあります。先のたとえでいえば、きれいに彩色までされている絵に対し、後から手を加えるのは「絵をぐちゃぐちゃにしかねない」懸念から取り組みにくいです。

とはいえ、白紙からいきなり起こすにはプログラミングスキルが足りなかったりして、何を描こうと悩んでいるうちに時間は過ぎていき、子供は飽きてしまいます。

そこで、子供たちがよく作りたがる「よくあるプログラミング」の土台を用意しています。一例が冒頭にある某マ○オ風の横移動型アクションゲームです。

  • 矢印キーで左右に動く
  • スペースキーでジャンプする
  • 重力の考え方を持ち、地面と穴の概念を再現する
  • 穴に落ちたらゲームオーバー
  • 画面の端までいくと次のステージが出る

これだけの要素だけを盛り込んだプログラミングのひな型を作っておき、これを元に色々いじり回してトライ&エラーを身につけることを目的としています。

ステージも簡単に追加できるようにしていますので、まずはノンプログラミングでステージエディットなどのカスタマイズができます。ここでオリジナリティを発揮できるようになってきたら、今度はさらに工夫を凝らしていきます。

  • 制限時間をつける
  • 得点をつける
  • 敵を出す
  • アイテムを出す
  • 残機設定をする
  • ボスを出現させる
  • タイトル画面を用意する

などなど、某マ○オを参考にしながらプログラミングを塗り重ねていくことでトライ&エラーを学びます。

多くの子供達がプログラミングを楽しむために

自分の頭で考えられる、自分の言葉で考えを伝えられる。そんな子供たちが一人でも多く育つよう、プログラミングを通して子供たちの教育に携わっています。

私が作成した教材はCoderDojoみのおにも提供しています。次回は2018/1/28(日)に開催します。

* 参加申し込みにあたり、CoderDojoみのおの諸説明をご確認ください。 * アンケートへのご記入をお願いします。
子どもたちがプログラミングを楽しむための自学自習コミュニティです。

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